
最近ちょっと仕事が立て込んでいたんで、ちょっと気分転換に何も考えずに楽しめる映画を探していて目が止まったのがこの『ポセイドン』。
評判は映像表現は凄いが人物描写が薄っぺらいといったものが多く、ちょっと賭けの部分もあったがこれがまさにベストチョイス!
沈没する豪華客船からの脱出劇を描いた往年のパニックムービーの名作『ポセイドン・アドベンチャー』をリメイクした本作ですが、最新の特殊効果を随所に盛り込んだ事でドキドキハラハラのジェットコースタームービーに仕上がっていました。
何を求めてこの映画を観るかによって評価は分かれる所だと思いますが、この映画は観るアトラクションです。純粋に脱出劇を楽しみましょう。
『ポセイドン』評価83点
■ 3D映画で観てみたい

フリーライターの佐倉明日香がある日突然体験する事になったクワイエットルーム(閉鎖病棟)での自己確認と再生の物語。
う〜ん最近本当に日本映画が面白い!
予告編
この映画は、前半=コミカルで笑える、中盤=シリアスで重い、後半=前半+中盤とそれぞれ印象がちがいます。しかしこれがまた絶妙にまとまって一体感のある作品になっています。
閉鎖病棟や人生の絶望というデリケートな題材だが、この安定感のある説得力は原作者でもある監督の松尾スズキや内田有紀、宮藤官九郎、大竹しのぶなどのキャスト陣の表現力の力量のおかげ。序盤から名作という確信を持って物語に集中し、そして最後には主人公の佐倉と同様に再生の開放感を味わう事が出来た。
今作が『恋の門』に続く長編映画二作目の松尾スズキ。サイコーです。
『クワイエットルームにようこそ』93点
■ そもそも正常と異常の境目ってあるのか?

9.11以後を描いた作品は数多く作られましたが、イラクではなくサウジアラビアを舞台にした映画はこれが初めてではないでしょうか。
タイトルの”キングダム”は絶対君主制の王国であるサウジアラビアの事を表しています。
中東の中でも親米派と言われていたサウジアラビアでアメリカ人を狙った死者100人を越すテロが発生。4人のFBI捜査官が5日間の期限付きでサウジアラビアに乗り込む・・・
はたして期限内に犯人を突き止める事が出来るのか?
『キングダム/見えざる敵』trailer
歴史的にも複雑な中東事情はわからない事が多いですが、日本から見てサウジアラビアは産油国という以外にあまり知られていないのではないだろうか。映画の冒頭でアメリカとサウジアラビアの関係についての説明が出ますが(このグラフィックが秀逸)、画面展開が早く字幕では理解しづらい部分もあるのである程度予備知識があった方がより作品を理解出来るかも知れません。
そしてこの作品の評価すべき所は、ハリウッド映画の娯楽性やヒロイズムも消化する一方でテロを一方的に悪として描いている訳ではなく、かなり中道的な立場の目線で描かれている事。
戦場の混乱や様々な権力の存在、国益に関する矛盾等かなり政治的にきわどい事まで盛り込まれています。当初はやはり内容が政治的すぎるという理由で映画化が難しかったらしいが、マイケル・マンが製作に加わる事でGOサインが出たようです。
そこで出来上がった作品は娯楽と社会派という難しい所に絶妙にバランスをとる事が出来た貴重な映画です。
『キングダム/見えざる敵』の評価は87点
■やはり象徴的なのはラストで語られるあの”言葉”・・・ | キングダム/見えざる敵 ジェイミー・フォックス.ジェニファー・ガーナー.ジェイソン・ベイトマン.クリス・クーパー.アシュラフ・バルフム.ジェレミー・ピヴェン ピーター・バーグ Universal Pictures Japan =dvd= 2008-04-10
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人間の限りない欲望を大胆に描いた映画『タクシデルミア』を渋谷のシアター・イメージフォーラムで観てきました。
ハンガリーの第二次世界大戦から現代を舞台に異常なまでの性癖を持つ兵士の祖父、巨漢で大食い選手の父親、人付き合いが苦手な剥製師の息子の親子三世代を過激な映像で描いたこの作品は、サンダンス映画祭でサンダンスNHK賞を受賞したもののNHKがあまりの過激さに日本でのTV放映権を放棄した異色問題作です。
生理的嫌悪感で不愉快になるほどのタブー表現やグロテスクな映像は観る人を試すかの様に、また”映画”の限界に迫る突き抜けたこの作品はパールフィ・ジョルジという監督によって作られました。日本では他の人からどう思われるかに捕われがちで、万人受けがもてはやされる傾向があるが、ハンガリーというお国柄がこういう感覚を育てたのか、表現の自由を使い切っているある種の爽快さがあります。
劇中の剥製師の”究極の作品”と同様に、この監督の”究極の作品”がこの映画のような気がします。
trailer
評価が何点と限定出来ないオーラがこの作品にはあります。正直なところ、今の自分には判定不能です。ただ可能性は無限大という事で。
『タクシデルミア』の評価は∞点
■究極の芸術と究極の欲望は紙一重なのか?

23歳にしてこの世を去ったジョイ・ディビジョンのボーカル、イアン・カーティスの生涯を描いた作品。監督はフォトグラファーでPV監督でもあるアントン・コービン。
成功によって大きくなり過ぎたバンドの存在、てんかんの発作、妻、恋人との関係など、様々な問題で自己嫌悪に陥り次第に自分の感情をコントロール出来ずに苦悩する様は、程度の差はあるだろうが多くの人が共感するはず。
trailer
結末の自殺に至るまでを追体験させるかのように丁寧に作られ、アーティストというより一人の人間としての苦悩を描いた非常に重い作品でした。
救われたのはやはり音楽が素晴らしい事。
イアンは残念ながらこの世を去ってしまいましたが素晴らしい曲を残し、そしてこのような素晴らしい映画を観ることが出来た事を幸せに思います。
『コントロール』の評価は89点
■『24アワー・パーティー・ピープル』と見比べると面白いです

大学進学のため宮城県塩釜のとあるアパートに引っ越してきた椎名。
そのアパートにはナゾのブータン人とカワサキと名乗る不思議な男が住んでいた。
そして越してきたばかりのシーナにカワサキはブータン人に広辞苑をプレゼントする為に本屋を襲おうと持ちかける・・・
来た来た、映画を観続けているとこういう作品にぶちあたるんです。
ホントに映画が好きでよかったな〜と、しみじみ思える良作です。
まず、この映画は予備知識ナシで観ることをオススメします。できれば予告編も観ずに。
たぶん原作が素晴らしいのだろうけど、それだけでは面白い映画にはならない。丁寧に空気感を大事に作った監督の力は大きいし、俳優も絶妙なキャスティングと演技で作品のクオリティを上げる元になっています。特にバッチリはまってたのが狂言回し的な存在の椎名を演じる濱田岳。作品の雰囲気の重要な部分を担っています。
原作は伊坂幸太郎の同名小説でこの作品で第25回吉川英治文学新人賞を受賞。
映画の方は恵比寿ガーデンシネマ邦画史上最長ロングラン記録達成(19週)
恵比寿ガーデンシネマ初日興収邦画、歴代1位
との事。
『アヒルと鴨のコインロッカー』の評価は98点
■”はぇあぁ〜?”サイコー
予告編を見て気になっていた作品です。
自己中な女優志望な姉、それをネタにマンガ雑誌に投稿している妹。そして血の繋がっていない兄とその嫁を中心に贈る愛憎劇。
題名はいいセンスしてると思います。ただ内容と題名がしっくり来ない。原作の方はどうなんだろう?
重い題材の中にブラックな笑いのある映画を狙ったんだろうけど、笑ってはみたもののここって本当に笑っていい所なのか?と疑問に感じてしまう所があったりと、残念ながらどういうテンションで観たらいいのかがわかりませんでした。
笑わせる所はきっちり笑わせるメリハリのある映画にして欲しかった。
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の評価は52点
■佐藤江梨子はハマり役で素晴らしい

ファンにはお待ちかねの『28週後・・・』のDVDが6月6日に発売されます。同時にBlu-ray Discでの発売も決定。しかも『28日後...』もBlu-ray化!
特典として監督のファン・カルロス・フレスナディージョと製作のエンリケ・ロペス・ラビニュのオーディオコメンタリー。
Blu-ray Discの特典映像として、グラフィック・ノベル“28 DAYS LATER: THE AFTERMATH”の「ステージ1:発生」、「ステージ3:殲滅」。コメンタリー付き未公開シーン集、メイキング、「感染者たち」、「アクション・シーンの舞台裏」、各種予告編を収録。
DVD版は基本的にBlu-ray Disc版と同じだが、グラフィック・ノベルの「ステージ1:発生」が未収録、オリジナル劇場予告編に字幕がないといった仕様で、2つのディスクで差別化されてます。
他に『28日後...』と『28週後・・・』のダブル仕様も発売。『28日後...』を持ってない方はこっちの方がオトクです。